本学では、4月21日にスイスの連邦大統領兼外務大臣であるイグナツィオ・カシス博士(H.E. Dr. Ignazio CASSIS, President and Head of the Federal Department of Foreign Affairs of the Swiss Confederation)を迎え、京都大学百周年時計台記念館にて「Science and Diplomacy to Meet the Challenges of the 21st Century」と題した公開講演を開催しました。会場には、教職員、学生など約250名の参加者が集いました。カシス連邦大統領は、2017年より連邦外務大臣を務め、2022年よりスイスの連邦大統領を務めています。
講演会は、京都大学欧州拠点所長で、国際担当理事補である横山 美夏 法学研究科教授の司会により進められ、湊 長博総長が挨拶を述べ、カシス連邦大統領より日本とスイスは共に科学とイノベーションの水準が高いことを踏まえ、「Science and Diplomacy to meet the Challenges of the 21st Century」と題し、科学と政治の融合は一般に科学外交として知られており、その科学外交が地球規模課題に対して、どのような役割を果たせるのかについてお話がありました。その後、会場からの質問を受けて、質疑応答が行われました。
講演後、西谷 祐子 法学研究科教授のモデレーターにより、湊 長博総長、スイス連邦経済・教育・研究省 教育・研究・イノベーション庁長官のマルティナ・ヒラヤマ博士、スイス国立科学財団、国家研究評議会長のマティアス・エッガー博士、チューリヒ大学クリスチャン・シュワルツェネッガー副学長により、日本とスイスの学術連携の意義や、今後、学術連携を拡大するにあたり、産業界はどのような役割を果たせるかが議論され、盛況のうちに閉会となりました。