「大学の世界展開力強化事業(ASEAN対象プログラム・AIMSプログラム)
平成26年度合同シンポジウム・平成26年度第1回採択大学連絡会」を開催しました。(2014年7月30日)
 


 大学の世界展開力強化事業(ASEAN対象プログラム・AIMSプログラム)平成26年度合同シンポジウム・平成26年度第1回採択大学連絡会を2014年7月30日(水)に京都大学吉田キャンパス京都大学百周年時計台記念館国際交流ホールⅠ・Ⅱおよび会議室Ⅲにおいて開催しました。
 
 午前9時45分開始のシンポジウムでは、開会冒頭の赤松明彦 京都大学理事・副学長の挨拶に続き、佐藤邦明 文部科学省高等教育局高等教育企画課国際企画室国際企画専門官からの挨拶の後、講演・発表に移りました。
 
 日本の大学が国際化を進める中、留学生数の増加などの数値目標を掲げる一方で、高等教育における国際教育連携の質の保証や向上が問題となっています。特に、経済成長の著しいASEAN地域の大学と双方向の人材育成を通じて、協力関係を深化させていくためには、教育連携の質の保証が日アセアン共通の課題です。
 そこで、テーマを「国際共同プログラム組成の課題と未来:質保証の視点で―日アセアンからのメッセージ―」として「質保証」に焦点を当て、特に海外の大学との単位互換制度・ダブルディグリープログラムなどについて、有識者3名から御講演・御発表いただきました。
 
 まず、招待講演者として、ジュナイディ AUN-ACTS事務局長・インドネシア大学国際部長をお招きし、ACTSを通じた質の保証について御講演いただきました。続いて、事例発表として、「大学の世界展開力強化事業」平成25年度採択のAIMSプログラムより、小池一彦 広島大学生物圏科学研究科准教授、平成24年度採択のASEAN対象プログラムより、飛奈裕美 京都大学人間の安全保障開発連携教育ユニット特定講師から御発表いただきました。
シンポジウムの後半にはパネルディスカッションを行い、平田昌司 京都大学大学院文学研究科教授の司会のもと、講演者・発表者の3名と、若手研究者として、牧野冬生 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科助教、野村名可男 筑波大学大学院生命環境科学研究科准教授の2名、また、冒頭に御挨拶をいただきました、佐藤邦明 文部科学省高等教育局高等教育企画課国際企画室国際企画専門官を交えて「質保証」を含めた課題について活発な議論が行われ、大変実り多いものとなりました。
 
 午後1時30分からは平成26年度第1回採択大学連絡会を開催しました。
これまでのキャンパス・アジア中核拠点支援(タイプA-Ⅱ)採択の3プログラム、ASEAN諸国等との大学間交流形成支援(申請区分Ⅰ、Ⅱ)採択14プログラムに加え、平成25年度からの新事業である海外との戦略的高等教育連携支援(AIMS)採択7プログラムも今回から参加し、それぞれの相手大学のある国等で分けた4つの分科会で、主な活動内容、現状、課題、成功事例等について情報共有とディスカッションを行いました。分科会ごとに議長役と記録役を中心として取りまとめ資料を作成し、連絡会後半のラップアップで、渡邉和男 筑波大学グローバルコモンズ機構国際交流支援部門長(留学生センター長)・遺伝子実験センター長・教授を議長とし、各分科会議長から発表されました。最後に、森純一 京都大学国際交流推進機構長から総括と挨拶があり、閉会となりました。
 
初めて分科会方式を取り入れて行ったものですが、同じ国を相手とするプログラム同士で課題や問題点を共有し、今後の互恵的な日アセアン大学教育を推進していくための解決策やヒントを得られる充実した内容になりました。
  • 赤松理事の挨拶 (シンポジウム)

  • 佐藤国際企画専門官の挨拶 (シンポジウム)

  • ジュナイディ AUN-ACTS事務局長・インドネシア大学国際部長の講演 (シンポジウム)

  • 広島大学・小池准教授の事例発表 (シンポジウム)

  • 京都大学・飛奈特定講師の事例発表 (シンポジウム)

  • パネルディスカッション (シンポジウム)

  • パネルディスカッション (シンポジウム)

  • 分科会 (連絡会)

  • ラップアップ (連絡会)

  • 森国際交流推進機構長の挨拶 (連絡会)