MESSAGE42

[ 参加学生/明治大学 ]

ヤンゴン中心地区の問題解決に国を超えて取り組む。

宮本 紘花さん

大学院理工学研究科建築・都市学専攻国際建築都市デザイン系

参加したプログラム

実施エリア

  • カンボジアカンボジア
  • シンガポールシンガポール
  • タイタイ
  • ベトナムベトナム
  • ミャンマーミャンマー
  • ラオスラオス

「2都市型ASEAN国際共同ワークショップ」に参加。

明治大学の設計演習科目の一環として行われている国際的実践教育プログラム「2都市型ASEAN国際共同ワークショップ」に参加しました。今回のプログラムでは、明治大学から学生14名、そしてASEANの提携校6カ国7校から17名の学生が参加。8日間のうち、前半はミャンマー・ヤンゴン、後半はタイ・バンコクで行われました。 今年のワークショップは、「Regeneration of the central riverfront, Yangon, Myanmar」と題され、ヤンゴン市内の川辺の中心地区を対象に開催。「Waterfront」「Post-Industrial」「Housing」の3テーマ6グループに分かれてグループディスカッションなどを行い、地域文脈の読み取り、課題や資源の抽出、将来ビジョンの導出、具体的な都市・建築デザインの提案を行いました。

英語の壁にぶつかったことが、学習へのモチベーションに。

私が在籍する明治大学の国際建築都市デザイン系「I-AUD」では、日々の講義は英語で行われています。しかし、私自身は決して英語が得意ではなく、不安を抱えたままヤンゴンへと向かうことになりました。 ASEANの学生とのディスカッションが始まると、案の定、言葉の壁にぶつかることになりました。自分の思っていることがうまく伝えきれなかったり、相手の言っていることが完璧には分からなかったりと、今まで日本語でやってきたような議論のレベルにはなかなかたどり着けませんでした。しかし、自分の持っているボキャブラリーやジェスチャーなどを最大限に駆使し、最終的には都市・建築デザインをひとつの形にまとめあげ、提案することができました。 今回の経験で語学力不足を痛感しましたが、「ますます英語学習を頑張らなければいけない」というモチベーションにもつながりました。

国ごとのスタンスの違いに触れ、その人の背景に思い至る。

もうひとつ大きく印象に残っているのは、それぞれの国によって考え方以前に技術や経済の差などがあり、国としての都市の発展に対するスタンスが大きく異なっていたということです。 すでにある程度都市や交通が発展している日本では、将来を見据えた効率化やエコなどの取り組みが大きな問題となっていますが、ASEANにはまだまだ発展途上のところも多く、そのような地域の学生からの提案は日本では当たり前に行われていることであったりしました。 このようなスタンスの違いを感じて、今後ディスカッションをするときには、その人の考え方だけでなく、「その背景やなぜそのような考え方に至ったのか」ということまで考えなければならないと痛感しました。

ASEAN文化に触れた経験を、
これからも活かしていく。

こうした経験以外にも、今回のワークショップではさまざまな国の文化などにも触れることができ、普段日本では絶対に経験できない貴重な体験をすることができました。今後もこの体験を生かし、勉強や経験を重ね、積極的にASEAN諸国と関わっていきたいと思います。