MESSAGE36

[ 学生/広島大学 ]

日本とは異なるCLMV諸国の教育にふれ、「教育とは何か」を見つめ直す。

参加したプログラム

実施エリア

  • カンボジアカンボジア
  • タイタイ
  • ベトナムベトナム
  • ミャンマーミャンマー
  • ラオスラオス

カンボジアの小学校を訪問。
日本の教育との比較研究を行う。

藤井 翔太さん・教育学部

2017年の夏にPEACE学生交流プログラムを通じて、カンボジアの王立プノンペン大学に約2週間留学しました。専攻の教育学に関連して、カンボジアと日本の教育方法を比較研究することが主な目的です。現地では、複数の小学校を訪問し、授業観察や同校校長へのインタビュー等を行いました。最終日には王立プノンペン大学の教授陣の前で、その研究成果を英語で発表しました。

それまで一人で海外に滞在した経験がなく、加えて、カンボジアが発展途上国ということもあり、渡航前には大きな不安がありました。しかし実際に行ってみると、滞在先のゲストハウスの管理人の方に親切にしていただき、留学先大学の教授にも観光に連れて行っていただくなど、充実した生活を送ることができました。私はこの留学を通して、カンボジアの人々の温かさを知りました。また未知の領域に挑戦することは、新しい価値観にふれ、生活を豊かにしてくれるということを学びました。

ミャンマーの大学教育にふれ、
「学び」や「研究」のあり方を考える。

木下 望さん・総合科学研究科博士後期課程

2017年12月から、PEACE学生交流プログラムの派遣学生として、ミャンマーに約8カ月間滞在しました。派遣先であるヤンゴン大学人類学科では博士予備課程に所属し、講義やセミナーに出席するかたわら、研究活動やミャンマー語の習得に取り組みました。また、日本とは気候の異なる当地での過ごし方など、公私にわたり多様なご指導をいただきました。

当プログラム参加にあたっては、現地語の習得と臨地調査を主目的として事前計画を立てていましたが、望外の収穫もありました。講義の形式から研究指導体制に至るまで、日本とは異なる現地の大学教育にふれられたこと、そして次代を担う一員としての気概に満ちた学生たちとの交流は、大きな刺激となりました。こうした経験から、「学び」や「研究」のあり方についてあらためて考え直すとともに、専門分野のさらなる発展に寄与していきたいと再認することができました。

ミャンマーでともに学び、ともに暮らし、支え励ましてくれた研究協力者の皆さんとの出会いは、今回の何よりの成果です。このことを糧としながら、今後の研究に取り組んでいきたいと考えています。