MESSAGE31

[ 参加学生 / 北海道大学 ]

国も専門も異なるメンバーとの議論が
将来のキャリアへの気付きに。

長竹 新さん

農学院 環境資源学専攻
地域環境学講座 土壌学研究室 博士後期課程

参加したプログラム

実施エリア

  • インドネシアインドネシア
  • タイタイ

現地で採取した実験データをもとに、
解決策を議論。

PAREプログラムで北海道でのサマースクールとインドネシアでのスプリングスクールに参加しました。サマースクールでは「郊外地域における地域自立的で持続可能なエネルギー獲得」、スプリングスクールでは「都市部に隣接する大規模河川下流での水質汚染を改善」を達成するためのマスタープランづくりに取り組みました。講義では、課題に関わるこれまでの取り組みや理論的背景の知識を獲得し、現在の取り組み例の視察も行ったほか、実際に水質の野外調査やガス排出の実験データを採取。これらをもとに、各自設定した地域での課題解決のために必要かつ実行できる技術の組み合わせや規模などを議論しました。

問題解決のための技術の議論は、
やがて街づくりにまで展開。

PAREでは、出身国も専門も異なるグループのメンバーと共に議論し、ひとつの問題に対する異なる見方や専門知識を共有できたということが刺激的でした。しかし何より興味深かったのは、当初は生じている問題に対応した技術の議論が中心だったのが、次第に街づくりや教育の方針、地域の制度づくりまで広がり、どのようにしたら実社会で実現可能なのか議論できたことでした。

研究と社会を結びつける体験が、
キャリアへの気付きに。

普段の研究では、ある事象を証明することに力を注いでいますが、研究に関わる農業技術の実際の普及過程については深く意識してこなかったことに気付かされました。私自身はその後博士課程に進んで研究を続けていくことを選びましたが、それ以外にも、研究の成果や経験と社会を結びつけ、実装できるように働くという体験がPAREのなかにあったのではと感じています。このようなキャリアへの興味と視野が具体的になってきたことも、本プラグラムに参加して得られた成果です。

現在は、環境負荷を抑える
農地管理方法の開発を研究。

私は現在、農学院の博士課程で土壌学を専攻しています。農地から発生する「温室効果ガスと窒素の流出」という環境負荷を対象に、土壌中での発生メカニズムを明らかにし、環境負荷が小さくなる農地管理方法の開発を目指して研究しています。 将来の進学も視野に入れている学部4年生や修士1年生にとって、これから行う研究とその後のキャリアを考える時にオススメです!