MESSAGE22

[ 参加学生 / 九州大学 ]

ダブルディグリープログラムに参加し、
異分野を深く学び、異文化を肌で実感。

平野 雄大さん

工学府 修士課程

参加したプログラム

実施エリア

  • インドネシアインドネシア
  • カンボジアカンボジア
  • タイタイ
  • フィリピンフィリピン
  • ベトナムベトナム
  • マレーシアマレーシア

1年半のインドネシアでの生活で広がった知見。

九州大学大学院工学府地球資源システム工学専攻と、インドネシアにあるバンドン工科大学(ITB)でのダブルディグリープログラム(DDP)に参加し、今年の1月に帰国しました。1年半におよぶインドネシアでの生活を通して、勉強だけではなく英語を用いたコミュニケーション能力や異文化理解など海外で生き抜くための能力が総合的に向上したと思います。将来突然海外赴任が決まったとしても、現地の生活にすぐに適応できる自信があります。また、自分の専門とは異なる分野も深く学習でき、かなり知見が広がりました。この点ではとても面白いプログラムだと胸を張って言えるので、後輩の皆さんには積極的にDDPに参加してほしいと思います。

日・イ両国に向けた論文執筆、
課題等に追われる日々。

インドネシアの大学院では座学・フィールドワークを重視しており、日本の学部在籍時以上のボリュームの課題が毎日のようにありました。修士論文にかける時間も日本と比べて圧倒的に短く、ITBの友人は卒業前の最後の学期でようやく修士論文に着手していました。そのような教育文化の違いのなかで、インドネシア滞在中は、日本に対しては実験や論文の執筆、ITBに対しては授業の課題やフィールドワークに追われる日々が続き、ほとんど家と大学を往復するだけの生活だったため、自由時間を確保するのが大変でした。
さらに、事前にITBにて取得する単位やその互換制度、修論の発表スケジュール等がしっかり詰められていなかったので、学生である私が直接ITBの教員と交渉することが多々ありました。これは大変良い経験にはなりましたが、学生に安心して研究や勉学に集中させるためにも、大学間で事前交渉を重ねてプログラム内容を詰めていてほしかったです。

地球資源を志す学生にとって、実りの多いプログラム。

最後に、このDDPに参加することによって、英語によるコミュニケーションの重要性、地球資源を志す者としての海外志向、また異文化交流を通した知見等、身につくものはたくさんあると確信しています。今後もDDPをぜひ続けてほしいと思う一方で、「(避けられるはずの)苦労と成長を履き違えているのではないか?」と思う場面も多々ありました。受け入れ先の教育機関との事前打ち合わせによって、学生が安心して勉学、研究に集中できるようなると、さらに高い教育効果が期待できると思います。