MESSAGE15

[ 教員 / 京都大学 ]

「日本」を共通項に、ともに取り組む
京都大学とASEAN諸大学の学生たち。

稲垣 和也助教

アジア研究教育ユニット・特定助教

参加したプログラム

実施エリア

  • アメリカアメリカ
  • インドインド
  • インドネシアインドネシア
  • オーストラリアオーストラリア
  • オランダオランダ
  • カタールカタール
  • 韓国韓国
  • シンガポールシンガポール
  • タイタイ
  • 台湾台湾
  • 中国中国
  • ドイツドイツ
  • トルコトルコ
  • ネパールネパール
  • フィリピンフィリピン
  • ベトナムベトナム
  • マレーシアマレーシア

府庁で京都の全体像を垣間見た
ASEANの学生たち。

2016年7月31日に関西に到着したインドネシア、シンガポール、タイ、ベトナムからの参加学生たちは、さまざまな新しい環境に直面したと思います。初めての環境に慣れないまま二週間のプログラムが始まり、8月1日の午前中には開講式、自己紹介、プレースメントテスト、キャンパスツアーと、多数のイベントが目まぐるしく行われました。同日午後からは東アジアからの短期の留学生たちと合同で京都府庁を訪問し、副知事への表敬を行いました。真夏の暑さの中、府政マネジメントについての講義を聴講し、熱心にメモをとる学生もいました。この府庁見学を通して京都の全体像を垣間見ることができ、京都での2週間の学びにおける良き第一歩を刻んだように思います。

最終日には、
京大生との共同プレゼンを実施。

さまざまな講義の受講や文化体験を経て、プログラム最終日にはASEAN諸大学と京都大学の学生による共同プレゼンテーションが行われました。当日までの間、各グループは、5時限分の授業時間に加え、自由時間もその準備に費やしてきました。準備段階のディスカッションでは、メンバー同士の意見の集約や発表の方向付け等にさまざまな困難を感じながらも、なんらかの解決策を探り当てたことでしょう。本番では全てのグループが発表内容をうまくまとめており、メンバー間の連携がうかがえました。さらに、短期の留学生たちは、全員が日本語での口頭発表を事前によく練習していたようで、京大生に引けを取らない話しぶりを披露してくれました。ディスカッションに重きを置いた発表もあれば、学術性に重きを置いた発表もあり、互いの発表からも多くのことを学ぶことができたのではないかと思います。

今回の経験を活かして、国際的な橋渡し役に。

日本という共通項を携えて集まったメンバーが一つの発表を共に作り上げたことは、日本についての学修と国際交流を目的とした今回の京都サマープログラムの最高潮だったと思います。参加学生たちには、この経験を活かして国際的な橋渡し役を担ってくれることを願っています。