MESSAGE13

[ 教員 / 九州大学 ]

交流プログラムへの参加を繰り返し、
意欲・能力を高めるスパイラル型教育。

河野 俊行教授

法学研究院

参加したプログラム

実施エリア

  • シンガポールシンガポール
  • タイタイ
  • フィリピンフィリピン
  • マレーシアマレーシア

日本とASEANの架け橋となる
エキスパート人材を育成。

本構想は、リーガルマインドを涵養することで、法の普遍的な原則を尊重すると同時に、ASEAN地域の固有性・多様性を理解し、同地域を協調的発展に導く、日本とASEANの架け橋となるエキスパート人材を育成することを目的としています。

5年間で233人の学生を派遣し、
115人の学生を受け入れ。

その活動としては、以前から九州大学法学府と密接な関係にあるASEANの主要大学4校、シンガポール国立大学(シンガポール)、マラヤ大学(マレーシア)、チュラロンコン大学(タイ)、アテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)をパートナーに、ショートターム交流、セメスター交流、ダブルディグリープログラム及びインターンシッププログラムからなる包括的交流プログラムを双方向で実施し、5年間の事業で延べ233人の学生を派遣し、延べ115人の学生を受け入れてきました。

スパイラルを経て、
ASEAN地域への関心を深める学生たち。

本構想は、交流プログラムに繰り返し参加することにより、学生の意欲や能力等が向上していくスパイラル型の教育モデルを特徴としており、その成果が出ています。たとえば、ショートターム派遣プログラムに参加した学生も、複数回同プログラムに参加したり、次年度、セメスター派遣プログラムとしてパートナー大学へ1年間留学したり、パートナー大学との共同開発プログラムで香港のインターンシッププログラムに参加したりと、さまざまな方法で繰り返しプログラムに参加しています。 このようなスパイラルを経て、学生の意欲にはレベルアップが見られます。また、多数の学生がASEAN地域に興味をもっており、留学への決意やキャリア選択にも強い影響がうかがえます。さらに、ショートターム交流、セメスター交流、インターンシッププログラム、ダブルディグリープログラムを経験した者が、本事業によって得たガバナンス能力を社会で生かし、グローバル企業・国際NGO・国際機関等に就職し活躍することも期待されます。

事業終了後も、
これを足がかりに次なる高みへ。

本事業は平成28年度で終了しますが、平成29年2月のクロージングイベントで行った模擬世界遺産委員会は、パートナー校の教員、学生、さらには外部評価委員を含む来賓からも、極めて高い評価を受けました。この好評を受けて、本事業終了後も、本事業のパートナー校であるアテネオ・デ・マニラ大学にて平成29年9月に同様のイベントを、私の集中講義に連続させて行うこととなり、また、九州大学の学生派遣も継続することになりました。我々は、本事業を足がかりとして、次なる高みにのぼり始めています。