欧州とアジアのハブ拠点として、グローバルな視野で
世界の持続可能な発展と多文化共生社会の形成に貢献しうる人材を育成

概要

人文社会科学分野は、経済学・文学・農学の3研究科による「Asian Platform for Global Sustainability & Transcultural Studies(AGST)」として活動を展開しています。持続可能性(サステイナビリティ)と文化越境性(トランスカルチャー)を共通のキーワードに、欧州とアジアを中心とする各分野の連携大学と共に分野横断的な国際共同教育プログラムの構築を推進しています。本事業の開始以降、これまでにスーパーグローバルコースの設置やジョイントディグリープログラムの開設等を実現しており、現在も国際化の拡充に努力を続けています。この取り組みを通じ、AGSTは東・東南アジア地域や欧州地域の学生・研究者らが相互に交流するハブ拠点として、グローバルな視野で世界の持続可能な発展と多文化共生社会の形成に貢献しうる人材の育成を目指しています。

京都大学国際連携グローバル経済・地域創造専攻の開発

本事業における取組

・取組の特色

3部局の総合力によるスーパーグローバルコース運営、部局独自の科目・教育コンテンツの共有による幅広い教育プログラムの提供

・スーパーグローバルコースの開設(2017年より)
・文学研究科とドイツ・ハイデルベルク大学の間で、2017年10月に日本初の人文社会系ジョイント・ディグリー専攻(京都大学・ハイデルベルク大学国際連携文化越境専攻。修士課程)を開設
・経済学研究科において英国・グラスゴー大学、スペイン・バルセロナ大学との3大学によるジョイント・ディグリー専攻(京都大学国際連携グローバル経済・地域創造専攻、修士課程)を2021年9月に開設。本専攻は日本初の欧州連合(EU)「エラスムス・ムンドゥス国際修士課程」正規学位プログラムとしても採択されている。
・海外連携大学等の教員による国際共同実施科目(集中講義)の提供
・AGSTニュースレターの発行(2017年より)

・実績

【経済学研究科】
・グラスゴー大学/バルセロナ大学とのジョイントディグリープログラムによる国際連携専攻(修士課程)設置
・グラスゴー大学とのダブルディグリープログラム(博士課程)構築
・ワーヘニンゲン大学との大学院ジョイントワークショップ実施
・タマサート大学、チュラロンコン大学、チェンマイ大学、カセサート大学、ガジャマダ大学等との相互学生派遣及びワークショップ実施
・海外協定校との国際ワークショップ開催
・学部生向けグローバルコースの開設
・学部生向け、英語能力向上を目的とした科目の新規提供

【文学研究科】
・ハイデルベルク大学とのジョイントディグリープログラムによる国際連携文化越境(修士課程)専攻設置
・フランス社会科学高等研究院(EHESS)とのコチュテル(博士後期課程)実施
・ベトナム社会科学院他連携大学との次世代グローバルワークショプ実施
・ハイデルベルク大学・ストラスブール大学学生派遣プログラムを実施
・倫理学・社会学に関するMOOCの配信
・学部生向け海外派遣プログラム実施
・英語科目群「CATS(Course on Asian Transcultural Studies)」の提供

【農学研究科】
・ゲッティンゲン大学、ケンタッキー大学、モンペリエ農業科学高等教育国際センター、国立台湾大学、カセサート大学等との連携(集中講義ほか)
・ゲッティンゲン大学との大学院ジョイントワークショップ実施
・チュラロンコン大学、チェンマイ大学、カセサート大学への学生派遣及びワークショップの実施
・家族農業に関する日独仏研究交流ワークショップ開催
・学部生向け英語科目の外国人講師への委嘱

Course on Asian Transcultural Studies(CATS)の講義(文学研究科)
ケンタッキー大学教員による集中講義(農学研究科)
ミシガン州立大学教員による集中講義(経済学研究科)

Link

人文社会科学分野ウェブサイト
 経済学研究科
  国際連携グローバル経済・地域創造専攻
  東アジア持続的経済発展コース(EAプログラム)
 文学研究科
  国際連携文化越境専攻
 農学研究科
  生物資源経済学専攻