MESSAGE30

[ 参加学生 / 神戸大学 ]

学生・教員双方の立場から参加。
異文化を肌で実感することが成長の糧に。

参加したプログラム

実施エリア

  • インドネシアインドネシア
  • 韓国韓国
  • シンガポールシンガポール
  • タイタイ
  • 台湾台湾
  • 中国中国
  • ネパールネパール
  • バングラデシュバングラデシュ
  • フィリピンフィリピン
  • ベトナムベトナム
  • マレーシアマレーシア

初めての海外渡航。
コミュニケーションに苦労する毎日。

学生と教員の異なる2つの立場から、本プログラムに関わらせていただきました。学生として過ごしたインドネシアでの3カ月間のプログラムと、教員として参加学生との関わりを経験するなかで実感したのは、異なる言語・環境・文化を肌で感じ・知ることが自身の成長につながるということです。
博士課程2年次に、恩師の久野高義先生やプログラム構想責任者の堀田博先生の勧めで本プログラムに参加しました。国際交流に興味はありましたが、日本での研究がストップすることや、初めての海外渡航だったため現地での生活に対する不安が大きく、先生方が勧めた真意を理解できないまま参加に至りました。さらに英会話は不得手ということもあって、プログラム参加当初は朝のイスラム教のお祈りの放送を災害時の避難放送と勘違いし慌てて避難準備をおこなったり、実験の手技がはっきりと理解できず現地スタッフに迷惑をかけたりもしました。環境・生活になかなか慣れることができずコミュニケーションに苦労し、何度も「日本に帰りたい」と思ったものです。

初めて経験する環境・文化のなかでこそ、多くを学べる。

ただ、時間が経つにつれ現地の友人が増え、コミュニケーションも取れるようになったことで、次第にインドネシアでの生活に慣れていくことができました。プログラム最終月には、新しい実験を検討するため、現地の先生や学生と議論・計画へ参加する機会も与えていただきました。 今となれば、私がそれまで経験したことのない環境・文化のなかで何ができるかを考え、課題や解決策を見出し、実際に挑戦・行動に移すための方法を学ぶ良い機会であると先生方は考え、勧めていただいたのではと思います。インドネシアで得た経験・能力は、英会話能力の向上だけではなく、自身の研究テーマを進めていくうえで大いに役立ちました。

教員として運営に参加。
多くの学生の成長を見守る。

また、教員としても本プログラムの運営に関わる機会をいただき、日本人学生の派遣前教育や留学生の日本での学業・生活のサポート、派遣・受入に向けた調整を通じ、多くの学生と関わらせていただきました。英語が堪能な学生や、私と同様に留学への不安を覚える学生などさまざまでしたが、すべての学生がプログラム参加を通じて、一回りも二回りも成長していきました。なかには、派遣前後で話す内容や印象が大きく変わった学生も。これまでと異なる環境に身を置き、努力や現地の友人・先生の力を借り、時には苦労をすることで母国では得られない経験を積むことができ、大きく成長できたのではないかと思います。

来日する留学生たちとの国際交流も、
ぜひ楽しんで。

本学を含め、『大学の世界展開力強化事業』では日本人学生の海外留学だけではなく、多くの留学生が来日しています。留学生と交流を持つことは、英会話能力の向上だけではなく、日本と海外の環境・文化の違いを直接肌で感じ・知ることができる良い機会です。留学生を見かけたら、どんどん交流に挑戦してみてください!!多くの留学生は、日本の学生と交流できる機会を楽しみにしています。失敗を恐れず、本事業を通じて国際交流を楽しんでください。きっと、新しい発見や成長を感じる良い機会となるはずです。