MESSAGE34

[ 教員 / 明治大学 ]

「持続可能な都市社会を支える共創人材」の育成を目指して。

大六野 耕作副学長

国際交流担当

参加したプログラム

実施エリア

  • カンボジアカンボジア
  • シンガポールシンガポール
  • タイタイ
  • ベトナムベトナム
  • ミャンマーミャンマー
  • ラオスラオス

日本とCLMV諸国の学生が協働し、
異なる視点から問題を理解。

平成28年度に採択を受けた本プログラムでは、日本とCLMV諸国の学生が協働することで、(1)異なる視点から自国の問題を理解すると同時に、自国の問題の特殊性を自覚し、(2)経済や技術の発展段階を超えて共通の問題にアプローチできる専門知識や能力を養い、(3)言語や文化の違いを超えて現実的な合意や価値の形成(共創)を実現できる「持続可能な都市社会を支える共創人材」の育成およびその教育課程の創造を目指しています。

相互の国々の都市化に伴う課題を
バンコクにて議論。

本事業の目標を達成するための取組のひとつとして、毎年8月にバンコクの本学アセアンセンターにおいて、CLMV学生会議および共創FDワークショップを平行して開催しています。バンコクという地理的メリットも活用し、今年度は6カ国9校計27名の教員・学生をお招きし、本学からは52名の教員・学生が参加して実施しました。この取組を通じて、異なるバックグラウンド・価値観を持つ者同士が、相互の国々が抱える都市化に伴う課題について議論を交わし、交流を行います。これにより、その共通性と違い・各地域の特徴に根差した発展・開発の重要性を認識・理解し、共に将来像を創造していくための機会を提供しています。またこうした機会に、連携校の教員と共に、都市化の段階が異なる各国間の協働で教育方法の改善を行っています。

3部局の連携によって、
終了後も自らの役割を意識。

本事業は政治経済学部・理工学部建築学科/理工学研究科建築・都市学専攻・情報コミュニケーション学部の3部局が取組部署となる、学術分野の枠・キャンパスを超えたプロジェクトになります。3部局の連携によって学内の教員同士・学生同士の絆を強化し、お互いの専門知識や語学力に触れ合うことは、プログラム参加後も継続して「問題解決・改善へ向けて自分には何ができるか」「何を学ぶことが必要か」という意識を継続して持ち続けることにもつながっています。それは、本プログラム参加学生の外国語基準達成率を見ても明らかであり、当初の目標を大幅に上回る学生がプログラム参加後の語学試験により好成績を残しております。

プログラムを通して、日本・CLMV諸国双方の留学を活発に。

これまでに本学学生が本事業で実施する一連のプログラムに参加したことにより、その後の長期留学につながった好例があります。さらに、派遣プログラム実施中に海外の相手先大学訪問と学生交流の場を設けていますが、これは同時に現地の学生を本学へリクルートするための留学情報提供の機会としても効果的に機能しています。

平成28年度の本事業採択以降、現在に至るまで、計画している学生交流プログラムを着実に実施しております。2020年度の本事業終了年度までに、一連のプログラムを通じて学生が得た学びを最終的な政策提言にまとめることを目標として、今後も着実に計画を実行してまいります。